議事録の書き方とテンプレート(Word)無料ダウンロード——決定事項と宿題が伝わる型・記入例とAI用の指示文つき
結論
議事録の書き方の基本は、会議に出ていない人が読んでも「何が決まり、誰が何をいつまでにやるのか」がすぐわかるように書くことです。このページから、会議名・日時・参加者・目的・議題ごとの要点・決定事項・宿題・次回予定の型に記入例をつけた議事録テンプレート(Word形式)と、録音の文字起こしからAIに議事録の下書きを作らせる指示文を、無料でダウンロードできます。
株式会社MEDISITE 執行役員・AI事業責任者の吉村聡一郎が、議事録の書き方の基本と、そのまま使える議事録テンプレート(Word)、AIに議事録を作らせる指示文の使い方について解説します。「議事録係になったが、何をどこまで書けばよいかわからない」「書くたびに形がばらばらで、読む人からわかりにくいと言われる」「会議のあと清書に1時間以上かかる」。議事録は多くの会社で毎週のように作られるのに、書き方を教わる機会はあまりありません。この記事では、議事録の書き方の基本ルールと、項目ごとの書き方・よくある失敗を説明します。あわせて、そのまま書き換えて使えるWordのテンプレートと、ChatGPTなどの文章作成AIに議事録の下書きを作らせる指示文を配布します。
議事録のテンプレート(Word・記入例つき)は、ここから無料でダウンロードできます
議事録(ぎじろく)とは、会議で話し合ったことと決まったことを記録し、参加した人・参加できなかった人に共有するための書類です。あとで「言った・言わない」にならないための証拠にもなり、次の会議で前回の続きから話すための土台にもなります。
このテンプレートは、中小企業の社内会議や打ち合わせで、議事録係になった人がすぐに使えることを想定して作りました。会員登録やメールアドレスの入力は必要ありません。
議事録テンプレート(Word形式・4ページ)
議事録の型(空欄)と記入例に、録音の文字起こしからAIに議事録を作らせる指示文(コピー用)つき。1ページ目に「このテンプレートの使い方」が付いています。
Wordファイルをダウンロードファイルの中身は次のとおりです。
| ページ | 内容 |
|---|---|
| 1ページ目 | このテンプレートの使い方(書くときの注意、AIを使うときの注意) |
| 2ページ目 | 議事録の型(空欄)。会議名・日時・場所・参加者・目的・議題ごとの要点・決定事項・宿題・次回予定 |
| 3ページ目 | 記入例。社内の月次連絡会議を例に、どのくらいの長さで、どんな言葉で書けばよいかを示しています |
| 4ページ目 | AIへの指示文。会議の文字起こしから作る場合と、会議中のメモから清書する場合の2種類 |
2ページ目は、Wordでページごと複製すれば、何回分でも使えます。社内で共有フォルダに置いておき、議事録係が変わっても同じ形で書けるようにしておくと、読む側も慣れて早く読めるようになります。
議事録の書き方の基本は「会議に出ていない人が読んでもわかる」こと——守りたい5つのルール
議事録には、話した言葉をそのまま残す「発言録」と、話の要点と結論だけをまとめる「要点録」の2つの書き方があります。中小企業の社内会議や打ち合わせであれば、ほとんどの場合は要点録で十分です。
| 書き方 | 中身 | 向いている会議 |
|---|---|---|
| 発言録 | だれが何と言ったかを、話の順番どおりに残す | 取締役会、労使の協議、契約の条件を詰める交渉など、発言そのものが証拠として大事な会議 |
| 要点録 | 議題ごとの要点、決まったこと、宿題だけをまとめる | 定例会議、部署の打ち合わせ、お客様との打ち合わせなど、ふだんの会議の多く |
要点録を書くときに守りたいのは、次の5つのルールです。
- 決まったことと宿題を必ず書く:読む人がいちばん知りたいのは、話し合いの経過よりも「結局どうなったか」と「自分は何をすればよいか」です
- 宿題には「担当」と「期限」を入れる:「資料を準備する」だけでは、だれもやらないまま次の会議を迎えがちです。「山本さんが11月9日までに」と書いて、初めて仕事として動き出します
- 事実と意見を分ける:「残業で対応できる」(事実の報告)と「対応した方がよい」(意見)を混ぜると、何が決まったのかがわからなくなります
- あいまいな言葉で終わらせない:「検討する」「様子を見る」「前向きに考える」は、決定事項ではありません。だれがいつまでに検討するのかを決めて、宿題として書きます
- 短い文で、だ・である調にする:1文は短くし、箇条書きを中心にします。「〜と考えられるのではないかという意見が出た」より「〜という意見が出た」の方が早く読めます
ポイント
議事録は、できればその日のうちに配りましょう。時間がたつほど記憶があいまいになり、参加者の確認も遅れます。会議の最後の数分で「今日決まったことは3つ、宿題は5つ」と読み上げて確認しておくと、議事録を書くのが楽になり、聞き違いも防げます。
テンプレートの項目ごとの書き方と、よくある失敗
テンプレートの型は、上から「基本情報 → 会議の目的 → 議題ごとの要点 → 決定事項 → 宿題 → 次回予定・共有先」の順に並んでいます。会議の流れと同じ順番なので、書く人は迷わず埋められ、読む人は決定事項と宿題の表だけを拾い読みすることもできます。
| 項目 | 書くこと | よくある失敗 |
|---|---|---|
| 会議名・日時・場所 | 定例会議なら「11月」など回がわかる名前にする。開始と終了の時刻も書く | 会議名が毎回「打ち合わせ」で、あとから探せない |
| 参加者・欠席者・記録者 | 氏名と部署(社外の人は会社名)を全員分 | 欠席者を書かず、だれに内容を伝えるべきかわからない |
| 会議の目的 | この会議で決めたいこと・共有したいことを1〜2行で | 目的がないため、要点が「話したこと全部」になる |
| 議題ごとの要点 | 議題ごとに、出た意見・報告と、結論とその理由を3〜5行で | 発言を順番に書き写して長くなり、結論が埋もれる |
| 決定事項 | はっきり決まったことだけを1行に1件 | 「検討する」「様子を見る」が決定事項に入っている |
| 宿題 | やること・担当・期限の表にする | 担当や期限が空欄のまま配られる |
| 次回予定・共有先 | 次回の日時、今回決まらず持ち越した議題、議事録を配った相手と日付 | 持ち越した議題が書かれず、次の会議で話し忘れる |
「決定事項」と「宿題」は、書き方で伝わり方が大きく変わる
テンプレートの記入例(3ページ目)から、書き方の違いを比べてみます。
| 伝わりにくい書き方 | 伝わる書き方 |
|---|---|
| A社の件は検討することになった | A社の短納期の依頼は、ほかの注文への影響を確認したうえで、11月10日までに回答する |
| 生産計画を見直す | 12月の生産計画表を修正して共有する(担当:山本、期限:11月9日) |
| 年末の出荷について話し合った | 年内の最終出荷日は12月26日(土)、年始の初回出荷日は1月6日(水)とする |
右側のように、「何を」「だれが」「いつまでに」がそろっていれば、会議に出ていない人でも次に何が起きるかがわかります。欠席した人への連絡も、宿題の1つとして書いておくと漏れません。
会議の種類に合わせて、項目を足したり減らしたりする
テンプレートの型は、社内の定例会議を基本にしています。会議の種類によっては、次のように項目を足したり減らしたりすると使いやすくなります。
| 会議の種類 | 足す・変える項目 | 書き方のコツ |
|---|---|---|
| 社内の定例会議 | 前回の宿題の進み具合 | 冒頭に前回の宿題の表を貼り、「完了・対応中・未着手」を書き込むと、話し合いが早く進みます |
| お客様との打ち合わせ | お客様からの要望、当社からの回答、次に提出するもの | お客様の言葉はなるべくそのまま残します。社外に送る場合は、社内向けのメモ(価格の考え方など)を消してから送ります |
| 朝礼・短い連絡会 | 議題ごとの要点を省き、連絡事項と宿題だけにする | 表1つで済ませ、毎回同じ場所に保存します |
| プロジェクトの会議 | 課題と、その対応状況の一覧 | 決まらなかった課題を「持ち越し」として残し、次回の議題にします |
大事なのは、会社の中で型をそろえることです。議事録係によって形が違うと、読む人は毎回どこに何が書いてあるかを探すことになります。まずは1つの会議でこのテンプレートを使い始め、使いにくいところだけ自社に合わせて直していくのがおすすめです。
無料のAIでも議事録の下書きは作れる——指示文をコピーして文字起こしと一緒に渡す
会議を録音して文字に起こした文章(文字起こし)があれば、ChatGPTなどの文章作成AIに議事録の下書きを作らせることができます。無料で使えるサービスでも、文字起こしをもとに要点をまとめることはできます。テンプレートの4ページ目にある指示文を使う手順は次のとおりです。
- 会議を録音する:参加者に録音することを伝え、了承をもらってから録音します。社外の人がいる場合は特に必要です
- 録音を文字に起こす:文字起こしのサービスやアプリで、録音を文章にします
- 指示文の【 】を書き換える:会議名・日時・参加者などを入れます。参加者の名前を入れておくと、AIが名前を正しく書きやすくなります
- 指示文と文字起こしをAIに渡す:指示文をすべてコピーし、最後に文字起こしを貼り付けて送ります
- 記録者が確認して直す:数字・日付・名前・決定事項を、自分のメモや記憶と照らし合わせて確認してから配ります
指示文には、議事録の書き方のルールをそのまま書き込んであります。たとえば「担当や期限が話されていないときは『(未定)』と書き、推測で埋めない」「最後に『確認が必要な点』を挙げる」という決まりがあるので、AIが話していないことを書き足したり、あいまいな部分を見落としたりするのを防げます。
無料のAIで議事録を作る前に確認すること
- 会社として、そのAIサービスを業務で使ってよいことになっている
- 入力した内容がAIの学習に使われない設定になっている(無料版は、学習に使われる設定が初めから有効になっている場合があります)
- 社外秘の数字、お客様の個人情報、人事の話など、入力してはいけない内容が含まれていない
- 録音することについて、参加者の了承をもらっている
録音のコツや、文字起こしの精度を上げる方法、無料の文字起こしツールを仕事で使うときの注意点は、別の記事でくわしく説明しています。
指示文を使った方法は、毎回「録音を文字に起こす → AIに貼り付ける → 確認する」を人が手で行う形です。会議が多い会社では、録音から議事録の下書き、参加者への共有、宿題の管理までを仕組みとしてつなげると、手作業そのものが減ります。その手順は次の記事で説明しています。
議事録を配る前のチェックリストと、ご相談について
議事録を配る前のチェックリスト
- 会議名・日時・参加者・欠席者が書かれていて、名前の漢字が正しい
- 会議の目的が1〜2行で書かれている
- 決定事項は、はっきり決まったことだけで、「検討する」が混ざっていない
- 宿題のすべてに、担当と期限が入っている
- 決まらなかった話が「持ち越した議題」として次回予定に書かれている
- AIで下書きを作った場合、数字・日付・名前を元のメモや文字起こしと照らし合わせた
- お客様に送る場合、社内向けのメモが残っていない
- テンプレートの「使い方」と「記入例」のページを削除した
当社は、中小企業の業務にAIを組み込む「AI社員」を、月5万円(初期費用はヒアリング後にお見積もり)で提供しています。議事録であれば、会議の録音から議事録の下書きを作り、決まったことと宿題を担当者に届けるところまでを、御社の会議のやり方に合わせて仕組みにすることができます。「議事録の型を社内で統一したい」「毎週の議事録づくりの時間を減らしたい」という段階でも、お気軽にご相談ください。
よくある質問
この議事録テンプレートは無料で使えますか?
はい、無料でダウンロードして、自社の議事録として書き換えてお使いいただけます。会員登録やメールアドレスの入力も必要ありません。
議事録には、話した内容をすべて書く必要がありますか?
ふだんの社内会議や打ち合わせであれば、すべてを書く必要はありません。議題ごとの要点、決まったこと、宿題(担当と期限)がわかれば十分です。発言そのものが証拠として大事な取締役会や交渉の場では、発言を細かく残す書き方を選びます。
議事録は、会議のあといつまでに配ればよいですか?
できれば会議当日、遅くとも翌日には配るのがおすすめです。時間がたつほど記憶があいまいになり、宿題に取りかかるのも遅れます。
無料のAIでも議事録は作れますか?
会議の文字起こしがあれば、無料で使える文章作成AIでも、指示文を使って議事録の下書きを作れます。ただし、入力した内容がAIの学習に使われる設定になっていないかを確認し、社外秘や個人情報は入力しないでください。できた下書きは、記録者が確認してから配ります。