業務別の自動化公開日

日報テンプレート(Excel)を無料ダウンロード——上司に読まれる日報の書き方と、週のまとめを自動で出す方法

結論

このページから、1行=1日で書ける日報テンプレート(Excel)を無料でダウンロードできます。上司に読まれる日報は、「今日やったこと」「成果・数字」「困っていること」「明日やること」「上司への相談」の5つが、短く、毎日同じ順番で書かれている日報です。書式をそろえておけば、週のまとめは計算式で自動で出せ、AIに週報の要点を下書きさせることもできます。

株式会社MEDISITE 執行役員・AI事業責任者の吉村聡一郎が、日報テンプレート(Excel)の使い方と、上司に読まれる日報の書き方について解説します。「日報を出させているが、ほとんど読んでいない」「書く側も、何を書けばよいのかわからず、毎日同じ文章になっている」。日報について、経営者や管理職の方からよく聞く悩みです。原因の多くは、書く人によって項目も長さもばらばらで、読む側が知りたいこと(どこまで進んだか、何に困っているか)がすぐに見つからないことにあります。この記事では、項目と書き方をそろえるための日報テンプレート(Excel)を配布し、項目ごとの書き方と例文、上司側の読み方、週のまとめを自動で出す方法までを説明します。

日報テンプレート(Excel)は、ここから無料でダウンロードできます

日報とは、その日にした仕事と、その結果、困っていること、次の予定を、上司やチームに知らせるための短い報告です。毎日の小さな報告を積み重ねることで、上司は部下の仕事の進み具合を知り、困りごとに早く気づけるようになります。

このテンプレートは、日報を「1行=1人の1日分」で書く形にしました。毎日1行ずつ下に足していくだけなので、過去の日報を探したり、週や月ごとに集計したりするのが簡単です。会員登録やメールアドレスの入力は必要ありません。

日報テンプレート(1行=1日・週のまとめ自動集計つき・Excel)

「使い方」「日報」「週のまとめ」の3シート。記入例が3行入っています。週報の要点をAIにまとめさせる指示文つき。

Excelファイルをダウンロード
シート内容
使い方書く手順と、色の見かた(黄色=入力するところ、緑=自動で計算されるところ)
日報日付・氏名・今日やったこと・作業時間・成果/数字・困っていること・明日やること・上司への相談(なし/あり(急ぎ)/あり(今週中)から選ぶ)・相談したいこと。300日分の行があります
週のまとめ週の始まりの日と氏名を入れると、人ごとの提出日数・作業時間の合計・1日あたりの作業時間・相談の数と、日ごとの集計が自動で出ます。下に、AIに週報の要点をまとめさせる指示文が入っています

計算式は、古いExcelでも動く関数(COUNTIFS・SUMIFSなど)だけで作っています。Googleスプレッドシートで開いても使えます。

読まれる日報は「やったこと・成果・困りごと・明日・相談」の5つを、毎日同じ順番で書く

上司が日報で知りたいことは、だいたい決まっています。「今日は何をして、どこまで進んだか」「困っていることはないか」「自分が返事や判断をしなければいけないことはあるか」の3つです。この3つにすぐ答えられるように、テンプレートでは次の項目を並べています。

項目書くこと例
今日やったこと1つの作業を1行にして「・」で並べる。3〜5行が目安・既存のお客様3社を訪問
・新規の見積書を2件作成
作業時間その日の仕事の時間。時間単位で(30分なら0.5)8.0
成果・数字件数・金額・できあがった物など、あとから数えられること見積書2件を提出/受注書の入力18件(入力ミス0件)
困っていること仕事が止まっていること、時間がかかったこと。ない日は「なし」FAXの受注書が読みにくく、2件はお客様に電話で確認した
明日やること翌日に必ずやる作業を2〜3行・B社に見積書を送る
・C社へ納期を連絡する
上司への相談なし/あり(急ぎ)/あり(今週中)から選び、ありなら内容を1文であり(急ぎ):C社への納期遅れの伝え方を一緒に決めたい

大切なのは、項目と順番を全員で同じにすることです。人によって書き方が違うと、読む側は毎回、どこに何が書いてあるかを探すことになります。順番が同じなら、上司は「困っていること」と「上司への相談」の列だけを先に見る、といった読み方ができます。

ポイント

「感想」や「反省」の欄は、あえて作っていません。毎日書くと決まった言葉のくり返しになりやすく、読む側も返事のしようがないからです。気づいたことがあれば、「困っていること」か「上司への相談」に、行動につながる形で書いてもらいます。

日報の書き方は「事実と数字で、1行1つの作業」——悪い例と良い例

同じ1日でも、書き方によって伝わる中身は大きく変わります。よくある書き方と、テンプレートに沿った書き方を比べてみます。

項目伝わりにくい書き方伝わる書き方
今日やったこと外回り。見積対応。・既存のお客様3社を訪問
・新規の見積書を2件作成
成果・数字順調でした。見積書2件を提出。訪問先1社から追加の注文1件
困っていること特になし(実は困っている)B社の見積で、仕入れ値が先月から変わっていて、確認に1時間かかった
明日やること引き続きがんばります。・B社に見積書を送る
・C社へ納期を連絡する
上司への相談(書いていない)あり(今週中):B社の値引きを、どこまで認めてよいか決めたい

伝わる日報を書くためのコツは、次の5つです。

  1. 1行に1つの作業を書く:「外回りと見積対応」とまとめず、作業ごとに行を分けます。何をしたかが一目でわかります
  2. 「順調」「がんばった」ではなく数字で書く:件数・金額・時間・できあがった物を書きます。数字が書けない日は「〇〇の資料を半分まで作成」のように、どこまで進んだかを書きます
  3. 困っていることは小さくても書く:「確認に1時間かかった」のような小さな困りごとこそ、上司が手を打てるところです。同じ困りごとが続けば、仕事のやり方を見直すきっかけになります
  4. 明日やることは、具体的な作業にする:「引き続き対応」ではなく「B社に見積書を送る」と書きます。翌日の日報と見比べると、予定どおり進んだかがわかります
  5. 相談は「何を決めてほしいか」まで書く:「C社の件で相談」ではなく「C社への納期遅れの伝え方を決めたい」と書くと、上司はすぐに返事ができます

書く時間の目安は、1日10分以内です。長く書くほど良い日報になるわけではありません。上の5つを守れば、短くても中身の伝わる日報になります。

上司は「困っていること」と「相談」から読み、その日のうちに一言返す

日報が続かない会社でよく見られるのは、書いても誰からも反応がないことです。書く側は「どうせ読まれていない」と感じ、だんだん中身が薄くなっていきます。日報を活かすかどうかは、書き方と同じくらい、読む側の使い方で決まります。

テンプレートでは、「上司への相談」で「あり(急ぎ)」を選ぶと赤、「あり(今週中)」を選ぶと黄色にセルの色が変わります。上司は毎日、次の順番で目を通すと、短い時間で大事なところを押さえられます。

  1. 「上司への相談」が赤・黄色の行を見る:急ぎの相談には、その日のうちに返事をします
  2. 「困っていること」の列を見る:同じ人や同じ内容が続いていないかを確認します
  3. 「成果・数字」と「明日やること」を見る:前の日の「明日やること」が、今日の「今日やったこと」になっているかを確認します

日報を読む側が決めておきたいこと

  • 誰が、いつまでに日報を読むか(例:課長が翌朝10時までに)
  • 相談への返事は、どこで返すか(日報の横の列、チャット、口頭など)
  • 「困っていること」が2日以上続いたら、声をかける
  • 日報の中身を、人の評価の材料には使わないと伝える
  • 週に1回、「週のまとめ」シートで作業時間と相談の数を確認する

特に最後から2つ目の「評価に使わない」は大切です。日報が評価に使われると思うと、困りごとや失敗が書かれなくなり、上司がいちばん知りたい情報が届かなくなります。

書式がそろえば、週のまとめは自動で出せる——テンプレートの集計とAIへの指示文

日報の項目と書き方がそろうと、集計や要約を手作業でする必要がなくなっていきます。日報の自動化の第一歩は、実は「書式をそろえること」です。

週のまとめは計算式で自動集計

「週のまとめ」シートでは、週の始まりの日(月曜日)と氏名を入れるだけで、「日報」シートから次の数字を自動で集計します。

集計する数字わかること
日報を出した日数出し忘れがないか
作業時間の合計・1日あたりの作業時間仕事が特定の人にかたよっていないか、長い日が続いていないか
上司への相談「あり」の数・うち「急ぎ」相談がたまっていないか、返事がもれていないか
日ごとの日報の数・作業時間忙しい曜日、日報が少ない日

記入例の3行で計算すると、営業のAさんは2日分の日報で作業時間16.5時間、相談2件(うち急ぎ1件)、事務のBさんは1日分で7.5時間、と表示されます。

週報の要点はAIに下書きさせる

数字で集計できない「今週の成果」「止まっていること」は、AIに要約させると便利です。「週のまとめ」シートの下に、AI(ChatGPTなどの、文章を読んで答えてくれる仕組み)に渡す指示文を入れてあります。指示文をコピーし、その週の日報の行を貼り付けて送ると、次の5つの見出しで週報の要点を下書きしてくれます。

  1. 今週の主な成果
  2. 困っていること・止まっていること
  3. 上司が今週中に返事や判断をすべき相談
  4. 来週に向けて、先に準備や調整が必要なこと
  5. 気になる点(作業時間の長い日が続いている人など)

指示文には、「日報に書かれていないことを推測で書かない」「人をほめたり責めたりする書き方をしない」という条件も入れています。AIのまとめは下書きなので、相談への返事や判断は、元の日報を見て上司が行ってください。また、お客様の名前など社外秘の情報は、会社で使ってよいと決めたAIサービスにだけ入力します。

次のステップ:日報・週報の集計と要約をAIで自動化する

コピーと貼り付けも省いて、日報を集める・整理する・要約するところまでAIに任せる手順は、こちらの記事で解説しています。

日報・週報の自動化の記事へ

日報を続けるための注意点と、当社へのご相談について

どんなに良いテンプレートでも、続かなければ意味がありません。導入するときは、次の点に気をつけてください。

  • 最初の2週間は、上司が毎日一言返す:「読まれている」とわかると、書く側の中身が変わります
  • 項目を増やしすぎない:項目が増えるほど書く時間が延び、空欄が増えます。足したい項目があれば、まず「相談したいこと」や「成果・数字」に書けないかを考えます
  • 記入例を自社の仕事に書き換える:テンプレートの記入例は営業と事務の例です。現場作業や製造の会社なら、「施工した場所と進み具合」「作った数と不良の数」のように、自社の仕事の言葉で記入例を作ると書きやすくなります
  • 1か月続けたら、項目を見直す:誰も書かない列や、誰も読まない列があれば、思い切って削ります

日報の書式がそろったら、次は「集める・まとめる」作業を減らす段階です。社員が多くなるほど、上司が全員分の日報を読み、週報や月報にまとめる時間は長くなります。

当社は、中小企業の業務にAIを組み込む「AI社員」を、月5万円(初期費用はヒアリング後にお見積もり)で提供しています。これまでに約90社からご相談をいただき、日報や報告書のように、毎日くり返す書類の作業をAIに任せる仕組みづくりもお手伝いしています。このテンプレートを使ってみて「集計や要約も自動にしたい」と感じたら、いま使っている日報の書式をお持ちのうえ、お気軽にご相談ください。

よくある質問

この日報テンプレートは無料で使えますか?

はい、無料でダウンロードしてお使いいただけます。会員登録やメールアドレスの入力も必要ありません。項目や記入例は、自社に合わせて自由に書き換えてください。

日報は1日何分くらいで書くのがよいですか?

目安は10分以内です。1行に1つの作業を、事実と数字で書けば、短くても中身が伝わります。長い文章より、毎日同じ項目がそろっていることの方が大切です。

毎日の日報をやめて、週報だけにしてもよいですか?

仕事の内容によっては週報だけでも回ります。ただ、困りごとや急ぎの相談は1週間待つと手遅れになることがあるため、少なくとも「困っていること」と「上司への相談」だけは毎日出してもらう形をおすすめします。

Googleスプレッドシートでも使えますか?

はい、Googleスプレッドシートで開いても使えます。集計の計算式は、どちらでも動く関数だけで作っています。ただし、選択肢の表示やセルの色の変わり方が、Excelと少し違う場合があります。

執筆・監修

吉村 聡一郎の写真

株式会社MEDISITE 執行役員/AI事業責任者

吉村 聡一郎

株式会社アシロ(東証グロース市場)で営業統括責任者・新規事業開発責任者を経験。2022年、株式会社MEDISITEの創業メンバーとして参画し、AI事業・営業支援事業を統括。

  • AI導入・AI研修
  • 営業・新規事業

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