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トークンとは?——AIが文章を読むときに使う、小さな文字のかたまりのこと

結論

トークンとは、AIが文章を読んだり書いたりするときに区切る、小さな文字のかたまりのことです。AIは文章をそのまま読むのではなく、このかたまりに分けて数えながら処理するため、AIの料金や、一度に読める文章の量もトークンの数で決まります。経営者が数え方まで覚える必要はありませんが、「長い文章ほどトークンが増え、費用も増える」と知っておくと、見積もりや使い方の判断がしやすくなります。

株式会社MEDISITE 執行役員・AI事業責任者の吉村聡一郎が、AIの「トークン」の意味と、文章がトークンに区切られる流れ、料金や一度に読める量との関係、認証のトークンとの違い、仕事で知っておくと得することについて解説します。AIの料金表や説明を見ていると、「入力トークンあたりの料金」「一度に扱えるトークン数」といった言葉が出てきます。文字数でも単語数でもない「トークン」という単位で数えられても、何のことかピンとこない。そう感じている経営者や管理職の方も多いのではないでしょうか。この記事では、AIでいうトークンとは何かを、たとえ話を使ってできるだけやさしく説明します。あわせて、文章がトークンに区切られる流れ、この言葉が出てくる場面、よく一緒に出てくる言葉、仕事で知っておくと得することをまとめます。

ひとことで言うと:トークンは、AIが文章を読むときの「ひと口サイズ」

トークン(英語で token)とは、AIが文章を読み書きするときに使う、小さな文字のかたまりのことです。AIは、渡された文章を最初に細かく区切り、そのかたまりを1つずつ数えながら意味をとらえ、答えも同じかたまりを1つずつ並べて作っていきます。

給食をひと口ずつ食べることにたとえると

給食のカレーを、お皿ごと一気に口に入れる人はいません。スプーンでひと口ずつすくって食べます。ひと口の大きさは、具の大きさによって少し変わります。じゃがいもの大きなかたまりならそれでひと口、ごはんとルーなら一緒にひと口、という具合です。

AIも同じで、文章を「ひと口サイズ」に分けて読みます。このひと口がトークンです。よく出てくる言葉はまとめて1トークンになり、めずらしい言葉や記号は細かく分かれて何トークンにもなります。

給食のたとえAIの世界
お皿のカレー全体AIに渡した文章全体
スプーンひと口トークン(文字のかたまり)
ひと口の大きさが具によって変わる言葉によって1トークンに入る文字数が変わる
何口で食べ終わったかトークン数(料金や量を数える単位)

ポイント

トークンは「文字数」とも「単語数」とも一致しません。同じ文字数の文章でも、言葉の種類や言語によってトークン数は変わります。

もう少しくわしく:文章がトークンに区切られ、料金になるまでの4ステップ

AIに質問してから答えが返ってくるまでに、トークンは次のように使われます。

  1. 文章を区切る:AIに渡した質問や資料が、AIごとに決まったルールでトークンに区切られます。この区切る作業を「トークン化」と呼びます
  2. 読める量に収まるか確かめる:AIが一度に読める量には上限があり、それもトークン数で決まっています。上限を超えた部分は読まれなかったり、エラーになったりします
  3. 答えをトークンで作る:AIは「次に来そうなトークン」を1つずつ選んで並べ、答えの文章を作ります
  4. 使った分を数える:入力したトークン数(読んだ量)と、出力したトークン数(書いた量)を数え、その合計をもとに料金が計算されるサービスが多くあります

トークンで変わる3つのこと

変わることどういうことか
料金API(エーピーアイ:ソフト同士がデータをやり取りする窓口)でAIを使う場合、トークン数に応じて料金がかかる「従量課金(使った分だけ払う方式)」が多い
一度に読める量長い資料をまとめて渡せるかどうかは、トークンの上限で決まる
答えの長さ答えとして書けるトークン数にも上限があり、長い答えが途中で切れることがある

1トークンに何文字入るか、上限が何トークンか、1トークンあたりいくらかは、AIの種類やサービスによって違い、変わることもあります。具体的な値は、各サービスの最新の公式情報で確認してください。

どんなときに出てくる?——料金表・エラー画面と、認証の「トークン」

AIを使う場面

対話型のAI(ChatGPTなど)に長い資料を貼りつけたとき、「メッセージが長すぎます」「上限に達しました」と表示されることがあります。これは、一度に読めるトークン数を超えたという意味です。資料を分けて渡したり、要点だけを渡したりすると読めるようになります。

AIを作る場面

委託先に社内向けのAIの仕組みを作ってもらうときは、次のような言い回しを耳にします。

  • 「AIの利用料は、毎月使ったトークン数で決まります」
  • 「マニュアルを全部渡すとトークンが多くなるので、関係する部分だけを探して渡します」
  • 「答えが長くなりすぎないよう、出力のトークン数に上限を決めておきます」

いずれも、「AIに読ませる量と書かせる量を、トークンで数えて管理する」という意味です。トークンを減らす工夫は、そのまま費用を抑える工夫にもなります。

別の意味の「トークン」に注意

「トークン」という言葉は、AIの文字のかたまり以外の意味でも使われます。代表的なのが、セキュリティ(安全を守る仕組み)の分野でいう認証のトークンです。これは「この人は本人です」と確かめるための合言葉のような文字列で、ログインを続けるためや、ソフト同士が接続するために使われます。同じ「トークン」でも話の流れで意味が違うので、「料金や長さの話か」「ログインや接続の話か」で見分けましょう。

よく一緒に出てくる言葉——トークン化・コンテキストウィンドウ・従量課金など

トークンの話をしていると、次のような言葉もよく出てきます。ここでは名前と関係だけを押さえておきましょう。

用語ひとこと説明トークンとの関係
トークン化文章をトークンに区切る作業AIが文章を読むときの最初のステップ
コンテキストウィンドウAIが一度に読み書きできる量の上限トークン数で表される
従量課金使った分だけ料金を払う方式AIのAPI料金はトークン数で数えることが多い
入力トークン・出力トークンAIが読んだ量と、AIが書いた量料金が別々に決められていることが多い
APIキーAPIを使うための合言葉認証のための文字列で、AIの文字のかたまりとは別もの

AIの料金の仕組みをもう少しくわしく知りたい方は、API料金(API利用料)とは?で計算の考え方を解説しています。

仕事ではどう関係する?——費用と「読ませ方」を考えるときに役立つ

中小企業でトークンが関わるのは、主に「AIの利用料がいくらになるか」と「長い資料をAIに読ませたいとき」です。たとえば、問い合わせメールに返信案を作る、社内マニュアルから答えを探す、会議の文字起こしを要約する、といった業務では、AIに渡す文章が長いほど、また件数が多いほどトークン数が増え、利用料も増えます。

経営者がトークンの数え方を覚える必要はありません。ただ、「AIに何を、どれだけ読ませるか」で費用も精度も変わる、と知っておくと、委託先の説明が理解しやすくなります。

AIの仕組みを依頼する前に確認すること

  • AIの利用料は、トークン数に応じて変わる方式か、定額か
  • 1件あたり、どのくらいの量の文章をAIに読ませる想定か
  • 1か月に何件くらい処理する想定か(件数で利用料の目安が変わる)
  • 長い資料を、そのまま渡すのか、必要な部分だけ探して渡すのか
  • 利用料が想定より増えたときに、気づける仕組み(上限や通知)があるか
  • 認証のトークンやAPIキーを、安全な場所で管理しているか

つまり大切なのは、トークンという言葉を覚えることより、どの業務のどの手間をなくしたいかと、そのためにAIに何を読ませるかを決めることです。そこが決まれば、トークンの量も費用の目安も見えてきます。

当社の「AI社員」は、会社ごとの業務に合わせてAIの仕組みを作り、運用まで支える月額のサービスです。AIに読ませる文章を必要な部分にしぼるなど、利用料が増えすぎない作り方も含めてご提案します。料金は初期費用+月5万円で、保守・相談・メンテナンスは回数の制限なくご利用いただけます。初期費用は業務の内容をお聞きしたうえでお見積もりします。なお、AIの利用料は実費となります。「この業務をAIに任せると、利用料はどのくらいになりそうか」と気になったら、なくしたい作業を教えていただければ、一緒に確かめることができます。

よくある質問

AIのトークンとは簡単に言うと何ですか?

AIが文章を読み書きするときに区切る、小さな文字のかたまりのことです。AIの料金や、一度に読める文章の量は、このトークンの数で決まります。

トークンと文字数の違いは何ですか?

文字数は文字を1つずつ数えたもので、トークンはAIが区切ったかたまりを数えたものです。1トークンに入る文字の数は言葉や言語、AIの種類によって変わるため、文字数とトークン数は一致しません。

AIのトークンと、ログインなどで使う認証のトークンの違いは?

AIのトークンは文章を区切った文字のかたまりで、料金や長さを数える単位です。認証のトークンは「本人である」ことを確かめるための合言葉のような文字列で、ログインやソフト同士の接続に使われます。名前は同じでも、まったく別のものです。

トークンを減らすと料金は安くなりますか?

トークン数に応じて料金がかかる方式なら、AIに読ませる文章や書かせる答えを短くするほど、利用料は少なくなります。ただし、必要な情報まで削ると答えの質が下がるため、必要な部分だけを渡す工夫が大切です。料金の具体的な値は変わるため、最新の情報は公式サイトで確認してください。

執筆・監修

吉村 聡一郎の写真

株式会社MEDISITE 執行役員/AI事業責任者

吉村 聡一郎

株式会社アシロ(東証グロース市場)で営業統括責任者・新規事業開発責任者を経験。2022年、株式会社MEDISITEの創業メンバーとして参画し、AI事業・営業支援事業を統括。

  • AI導入・AI研修
  • 営業・新規事業

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