運用・定着公開日

コラム開設3週間で検索表示が週44回→7,321回に——AIに毎朝データを読ませて記事を書き・直した運用の記録

結論

2026年10月16日に45本で開設した当社のコラムは、3週間で検索結果への表示が週44回から7,321回に、検索からのクリックが週8回から160回に増えました。

  • 毎朝AIがSearch Console・GA4・キーワードの検索回数を読んで、書く記事と直す記事を決めて公開まで行い、人は方針と公開前の判断だけを持ちました。
  • 一番伸びたのは「〇〇は必要か」に答える記事で、3週目には量産をやめて既存記事を厚くする方針に切り替えました。

株式会社MEDISITE 執行役員・AI事業責任者の吉村聡一郎が、AIに毎朝データを読ませて記事を書き・直したコラム運用の、開設3週間の実測記録について解説します。「AIで記事を書けば、検索から人が来るようになるのか」。中小企業の経営者の方からよく聞かれる質問です。当社は2026年10月、自社サービスの紹介ページの横にコラムを開設し、記事の作成から改善までをAIに任せる運用を始めました。この記事では、開設からの3週間で何をして、数字がどう動き、どこで方針を変えたのかを、実際の数字のまま記録します。うまくいったことだけでなく、やめたことや、まだできていないことも書きます。

AIに任せたのは、毎朝データを読んで記事を書き・直し・公開するまでの一連の作業

当社がAIに任せたのは、記事を書くことだけではありません。毎朝データを読み、何を書いて何を直すかを決め、公開するまでの一連の作業です。

毎朝AIが読む3つのデータ

  • Search Console:どの語句で何回表示され、何位で、何%クリックされたか
  • GA4:どのページが読まれ、どこへ移動し、何件がダウンロード・問い合わせしたか
  • キーワードの検索回数(Keyword Tool):その語句が月に何回検索されているか

データから決めること

  • あと少しで1ページ目に入る語句(11〜20位)があれば、その語句に答える章や表を足す
  • 表示は多いのにクリックされない記事は、題名と説明文を直す
  • 検索回数が多いのに記事がない語句があれば、新しく書く
  • 同じ語句を2本の記事で取り合っていれば、1本にまとめる

書いた記事は、初期費用の金額が入っていないかなどを機械で確かめてから公開し、検索エンジンに更新を知らせます。人が持ったのは、方針の判断と公開前の確認だけです。

担当中身
AIデータの読み取り、書く記事・直す記事の選定、執筆、題名の書き直し、加筆、公開、検索エンジンへの通知
人方針(本数・テーマ・出してよい数字の範囲)、公開してよいかの判断、効果が出ないときにやめる判断

3週間で、検索結果への表示は約166倍、クリックは20倍になった

週検索結果への表示検索からのクリック検索からの訪問(GA4)
10/12〜10/18(開設週)44回8回−
10/19〜10/254,280回99回138回
10/26〜11/17,321回160回231回
  • 平均掲載順位は8位前後で、1ページ目の下の方に多くの記事が並んでいる状態です
  • 11月4日は、検索からの閲覧が1日79PVと、開設以来で最高でした
  • 無料テンプレート(Word・Excel)を配る記事を9種類つくり、検索から来た人のダウンロードは開設以来7件ありました

まだできていないこと

検索から来た人の問い合わせは、この時点でまだ0件です。検索から来た訪問579回のうち、サービス紹介ページまで進んだのは44回(約8%)でした。記事を読んだ人が次に進む導線が、今の一番の課題です。

読まれたのは「〇〇は必要か」に答える記事で、「〇〇とは」の記事は1位でもクリックされなかった

一番伸びたのは、「生成AIで作った画像・文章に『AIで作成』の注意書きは必要か」という記事です。公開後すぐに検索の2〜3位に入り、クリック率は11%と全記事で最も高くなりました。11月1日〜5日の検索からの訪問は、この1本だけで66回あり、検索流入の伸びの約7割をこの記事が占めました。

反対に、1つの言葉の意味を説明する「〇〇とは」の記事は、上位に入ってもクリックされませんでした。「ラグとは」は1位で表示35回・クリック0回、「指示文とは」は2位で表示17回・クリック0回です。意味を知りたいだけの人は、検索結果に出るAIの要約で用が済んでしまうためと考えています。

記事の型例順位クリック
〇〇は必要か(困りごとに答える)AIで作った画像の注意書き2〜3位クリック率11%・最多
〇〇とは(言葉の意味)ラグとは1位0回

ポイント

記事の題材は、検索回数の多さより「困っている人が答えを探している問いか」で選ぶ方が、クリックにつながりました。

題名の直し方も効いた

3回に分けて計49本の題名を、検索された語句を先頭に置いて30字前後に短くしました。たとえば「プロンプトとは」の記事は、題名を直したあと、表示が393回から779回に、クリックが5回から13回に増えました(10月26〜29日と11月1〜4日の比較)。

3週目に、1日16本の量産をやめて2本に減らし、既存記事を厚くする方に切り替えた

開設から約3週間で記事は199本になりました。多い日は1日20本以上を公開していました。11月3日、次の理由で新しく書く記事を1日2本(週3日は1本追加)に減らし、既存記事の手直しを1日最大5本に増やしました。

  • 短期間に大量の記事を出すと、検索エンジンから「量産サイト」と見られる恐れがある
  • 似た題材の記事が、同じ検索語句を取り合い始めていた
  • 「〇〇とは」の記事は、クリックにつながりにくいとわかった

同じ語句を取り合っていた2組は1本に統合し、古いURLは統合先へ転送しました。新しく書く前に「狙う語句で既存の記事が出ていないか」を確かめるルールも足しています。

中小企業が自社サイトで同じことをするなら、最初に5つのことを決めておく

当社の3週間から、始める前に決めておけばよかったことをまとめます。

始める前に決めること

  • 毎日見る数字を3つに絞る(表示・クリック・問い合わせ)
  • AIに任せる範囲と、人が判断する範囲を分ける(公開・本数・数字の扱いは人)
  • 出してはいけない情報を決めて、機械で確かめる(料金・お客様の名前など)
  • 「〇〇とは」より「〇〇は必要か」「〇〇してしまったら」を優先する
  • 量を出すのは最初だけにし、2〜3週目からは直す方に重心を移す

よくある質問

AIに記事を書かせると、検索で評価が下がりませんか?

AIで書いたこと自体より、内容が薄い記事を大量に出すことの方が危険です。当社は3週目で本数を減らし、既存記事の加筆と統合に切り替えました。

AIで記事を書く運用は、効果が出るまでどのくらいかかりましたか?

検索結果への表示は、開設の翌週から増え始めました。ただし問い合わせにつながるのは、記事が上位に入り、サービスへの導線が整ってからで、開設3週間の時点では検索経由の問い合わせはまだありません。

どんな記事が検索から読まれましたか?

「〇〇は必要か」のように、具体的に困っている人の問いに答える記事です。言葉の意味だけを説明する記事は、上位でもクリックされにくい傾向でした。

AIに記事を任せたとき、人は何をしているのですか?

方針の判断と、公開してよいかの確認です。毎朝のデータの読み取り、執筆、手直し、公開はAIが行っています。

執筆・監修

吉村 聡一郎の写真

株式会社MEDISITE 執行役員/AI事業責任者

吉村 聡一郎

株式会社アシロ(東証グロース市場)で営業統括責任者・新規事業開発責任者を経験。2022年、株式会社MEDISITEの創業メンバーとして参画し、AI事業・営業支援事業を統括。

  • AI導入・AI研修
  • 営業・新規事業

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